未来を具現化する。ITソリューション部門が本気で挑む「生成AIプロンプト大会」開催レポート

2026/06/12 モビリティ事業

ITソリューション部門では、社内エンジニアの技術力向上と相互理解を目的としたワークショップ「生成AIプロンプト大会」をこれまでに2回開催いたしました。

2026年に開催された第2回大会のテーマは、AIを使った「書き初め(ビジョンの視覚化)」。手に持つのは筆ではなくキーボード、あるいは自身の声。挑むのは生成AIへのプロンプト(指示文)です。一見、社内アクティビティのように見える本企画の裏側には、エンジニアの本質的なスキルを問う運営陣の狙いがありました。

本記事では、これまでに開催された2回のプロンプト大会の企画者である、ITソリューション部門の前沢氏と鶴岡氏の二人に、企画の背景や大会を通じて得られた成果について話を伺いました。

(左から ITソリューション3部 前沢さん、鶴岡さん)

「なんとなく」を許さない。AIという「察してくれない鏡」への挑戦

始まりは2025年7月。最初にアクティビティを仕掛けたのは前沢さんです。

── なぜ「画像生成AI」をアクティビティのテーマに選んだのですか?

前沢: まず、AIを触る楽しさを理屈抜きで体感してほしかったのが一番の理由です。生成AIの機能の中でも、画像生成は入力した言葉が即座にビジュアルとして返ってくるため、自分の指示がどう解釈されたかが一目でわかります。このフィードバックの速さが、学びの場として最適だと考えました。

── このときのルールは「お題画像の再現(正確性)」でしたね。どのような狙いがありましたか?

前沢: 「なんとなく」の指示では通じない、エンジニアリングの厳しさを再認識してもらうためです。お題画像を100%再現しようとすると、位置、色、形状などを極めて具体的に言語化しなければなりません。ただの「赤い正方形」から「右側に配置された、太い枠線の赤い正方形」へ、あるいはより定量的な表現を用いる必要があります。AIという「絶妙に察してくれない鏡」を通じて、メンバーが自分の言葉の解像度を疑うきっかけを作ろうとしました。

── 参加したメンバーの様子はいかがでしたか?

前沢: エンジニアらしく、凝り性が爆発していたのが面白かったですね。ロゴの再現ワークでは、文字の傾きを「約18度のせん断変形」と数学的に定義しようとするチームもあり、非常に盛り上がりました。

曖昧な「想い」を要件に変える。ビジョンを視覚化する「書き初め」

それから数か月。鶴岡さんが企画を引き継ぎ、この大会をさらにアップデートさせました。

── 第2回のルールは「書き初め(ビジョンの視覚化)」でした。前回の「お題画像の再現」からテーマを変更した背景を教えてください。

鶴岡: 2026年のスタートにおいて、個々人の内面にある「こうありたい」という能動的なビジョンを共有することが、相互理解とチームの士気向上に繋がると考えたからです。文字で終わらせず可視化することで、チームの目線をより鮮明に合わせるステップへ進化させたいと考えました。

(鶴岡さん作 干支である馬と「進」の字で、未来へ突き進む意図を表現。)

── 大会の中で「要件定義の実践」という言葉を使われていましたね。実際の業務との繋がりをどうデザインしましたか?

鶴岡: 自分の中にある曖昧なイメージを、AIに伝わるプロンプトに変換するプロセスは、業務における「要件定義」そのものです。「今年の抱負」というキャッチーなテーマを据えましたが、実際にAIで思い通りの画像が出たメンバーから「おぉ!」と声が上がるのを聞いたときは、それまで言葉にできなかった想いが共有された手応えを感じましたね。

── 前沢さんが作った「再現」の土台が、今回の企画にも繋がったのでしょうか。

鶴岡: はい。私自身、第1回は参加者側だったのですが、そのときから「AIは単なるツールではなく、個人のイメージを外部に共有するための強力なメディアになる」という可能性を強く感じていました。あのとき技術的な「型」を学んだからこそ、今回は綺麗な絵を作るに留まらない、想いを視覚化して目線を合わせる体験の実現に集中できました。この半年の進化は、組織の成長そのものだと実感しています。

今後の展望

ITソリューション部門がこの大会に本気で挑む理由。それは、最新技術を単なる便利ツールとして終わらせず、使いこなして「想いを形にする」というエンジニアの原点を大切にしているからに他なりません。
プロトコーポレーションのITソリューション部門は、これからも言葉を尽くし、技術を磨き、未来を具現化していきます。