楽しさが、大変さを超えた瞬間。PMとして駆け抜けた大規模システム全面リニューアルの全記録。

2026/05/01 モビリティ事業

 2026年、新車ディーラー様向け商談ツールが、約3年にわたる開発期間を経て全面リニューアルを迎えました。本プロジェクトを牽引したPMの視点から、その舞台裏をお伝えします。

ゼロからの再構築。IT主導で進めた「創造」の楽しさ

 今回のリニューアルプロジェクトは、単なるシステムのバージョンアップに留まらず、IT部門主導で戦略策定からUI/UXの刷新までをゼロベースで再構築する、極めて挑戦的な取り組みでした。事業部や開発会社と議論を重ねながら、自ら提案したものが実際のシステムとして形になっていくーーその過程には大きな楽しさがありました。それと同時に、業務理解からインフラ、ガバナンスまで幅広い知識が求められましたが、その一つひとつが自身の成長につながる貴重な経験となりました。

絶体絶命の局面を乗り越えた「粘り」

 プロジェクトは、決して順調とは言えない局面も経験しました。 設計・実装が進む中で、予算超過やスケジュールの遅延が発生しました。一時はプロジェクトの存続そのものが危ぶまれ、進行がストップする局面もありました。
それでも、諦めるという選択肢はありませんでした。 「利用者の声を反映したこの機能には、必ず価値がある」 その自信を胸に、要件の決裁フローの見直しや仕様決定プロセスの徹底したドキュメント化など、粘り強く方法の改善を図りました。約7ヶ月に及ぶ改善の末、プロジェクトは再び安定稼働へと立て直すことができました。

振り返れば、そこには「やりがい」しかなかった

 3年前の自分と比較して、目に見えて変わったと感じるスキルがあります。

●ITスキルの底上げ:私自身も設計レビューに深く携わったことで、開発工程を理解できるようになり、ITスキルの底上げになりました。
●先読みの判断力と推進力:起こりうるリスクをあらかじめ想定し、「最優先事項」を即座に判断して、プロジェクトを前進させる力がつきました。
●本質的なコミュニケーション力:相手の立場に立ち、「今、何を知りたいのか」を汲み取り、的確に伝える力が向上しました。

幅広い知識と決断力が求められる過酷な環境でしたが、やり遂げた今、心から言えるのは「やりがいしかなかった」ということです。自分の限界を超えて挑戦した3年間は、私のキャリアにとって一生の財産となりました。