【グループ会社レポート】株式会社ノグチ「池入れ」そして「分養」〜知られざるウナギのお引越し現場に密着!〜(前編)

2026/09/18

みなさん、こんにちは!

今回は、2026年冬に新たにプロトグループに仲間入りした「株式会社ノグチ」の養鰻(ようまん)現場からレポートをお届けします!

「株式会社ノグチ」は創業より60年のノウハウを活かし、広大な養鰻池(ようまんいけ)で健康的で元気なうなぎの育成と品質向上の探求を重ねてきた歴史ある養鰻企業です。

そんなノグチにて、仕入れたばかりのシラスウナギ(うなぎの稚魚)を池に入れる「池入れ」、そして成長に合わせて池を分ける「分養(ぶんよう)」の作業が行われました。

■ 7月の「土用の丑の日」を目指す、綿密な環境づくり

今や日本の伝統的な食文化であるウナギですが、その完全養殖は現在も技術的な難易度が高く、流通するウナギの多くは天然の稚魚「シラスウナギ」を仕入れ、熟練の職人技と適切な養殖管理によって大切に育て上げられています。

通常は12月から1月に養殖を始めるのが一般的で、ノグチについても7月の最盛期である「土用の丑の日」にベストな状態でお届けできるよう、1月にシラスウナギを池入れしました。

▲養殖池に入れるシラスうなぎの稚魚。見えないくらい小さいです。

▲選りすぐりの池2面を使ってシラスうなぎの養殖をスタートします!

ノグチが所有する池は全部で15面、それぞれが広大な池であり、当初は創業者である先代社長が手作業で池を掘ってはじめた池もあります。まずは、その中の選りすぐりの2面から養殖がスタート。

ウナギの生育を左右するのは、水質・水温・酸素濃度・飼育密度といった環境管理の徹底です。
さらに、生育の肝となるエサづくりでは、天候や湿度、さらにはウナギの食べるスピードや食いつき方のわずかな変化を日々観察し、配合や与え方を微調整していきます。

この繊細な判断力と分析力は、一朝一夕に身につくものではなく、ノグチが60年間で積み重ねてきた「挑戦と経験」の結晶です。日々のたゆまぬ環境管理のもと、1月に数センチだった稚魚は、約3か月で20cm〜30cmものたくましい姿へと順調に成長を遂げました。

そして遂に「分養」を迎えます。

【元気にエサをたべるウナギたち】

■ いよいよ「分養」作業スタート!

ウナギが大きくなると、次に行うのが「分養(ぶんよう)」です。

【分養とは?】
成長に合わせてウナギをサイズ別に選別し、別の池へと分け直す作業のこと。大きな個体がエサを独占するのを防ぎ、全員に均一にエサが行き渡るようにすることで、成長のばらつきやストレスを抑え、高品質なウナギを育てるための重要プロセスです。

ノグチでは、1月に約数センチであったシラスウナギの稚魚を2つの大きな池で飼育を始めました。それが約3か月で大きな個体で20cm~30cm程の大きさに成長しました。(毎日の従業員の皆様のたゆまぬメンテナンスのおかげ!)
当日は、プロトグループの養殖事業チームも集結し、総力戦で作業を行いました!

<分養のステップ> 
1.仕分け池の整備
今までの飼育していた池から秘密の地下ルートを通って、「仕分け池」にウナギが到着!(池の水と一緒に仕分け池に勝手に移動する設備がすごい,,,,)仕分け池に網を張り、ウナギが迷子にならないようにしています。

2.選別網の設置
一定の大きさのウナギだけが残るよう、網目を調整した専用の網を設置。(一定の大きさのウナギだけが残り、それより小さいウナギは逃げていく構造!)

【ウナギの大移動】

3.ホースを通って飛び込む!
一度仕分け池に集まったウナギが大きなホースを通り、選別網の中に入っていきます!ホースを通るウナギが元気よく仕分け網に飛び込みます!

【ウナギがホースを移動!】

4.重機を使った力仕事
選別網に残った大きなウナギを器の中に入れます。その重量は約30キロ~40キロ!重機を使って仕分けをしていきます。池の中で作業する皆さん、汗だくです。

5.サイズ別の計算と移動
何度も選別を行い、大きさクラス別に一旦分けたウナギたち。次の池を待っています。

6.新天地(新しい池)へ!
1キロ当たりの個体数を綿密に計算して、次の新たな移動先の池が選別されます。そして軽トラックに乗せて、いざ出発。ウナギは軽トラック、人間は走る!!

7,新たな池入れ
新たな池へお引越し完了のウナギたち、元気に広い池に散らばっていきます。まるで新たな遊び場所を見つけた子供たちのようです!!手厚いお手入れと熟練のノウハウによって、すくすくと育つノグチのウナギたち。

後編では、いよいよ出荷を迎える「池上げ(いけあげ)」の模様をお届けします!お楽しみに!